米国流通視察オリエンテーション1

日本の流通業がアメリカを訪問し、話題都市、話題企業、話題店舗を視察します。 何回、アメリカを視察しても日本とは異なる文化や仕組みを理解しないと意味がありません。 アメリカの流通業をそのまま真似をして、結局失敗してしまった例を数多く見てきています。 又、アメリカの流通業の本や資料を読んだだけでも理解できるものではありません。
リーテーリング

私は1972年に渡米し、米国の流通業の歴史とともに生活をしてきました。 南カリフォルニアだけをとってもロサンゼルス、オレンジ、ベンチュラ、サンバナディノ、リバーサイドと5つ郡からなり、デモグラフィックやライフスタイルがかなり異なります。
オリエンテーションで流通業視察に必要な基本知識をつけ、私と一緒にアメリカ重要視察地区をゆっくり見ていきましょう。

米国最新流通業視察オリエンテーション
1.フェデラル(連邦)ステート(州)カウンティー(郡)シティー・タウン(市・町)各リージョン(地域)
2.全米タイムゾーン(アメリカ国内には7つの時差地域がある)
3.全米大都市とメトロポリタン地区
4.人種構成
5.所得階層
6.米国最低賃金法
7.フードスタンプ
8.ゾーニング
9.業種・業態・フォーマット
10.米国小売業の変遷

(以下、各項目の説明に続く)
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米国ショッピングセンター4

③サイズ別SC数
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1.2006年に70,314、2007年に70,132ヶ所

ショッピングセンターの開発もベビーブーマーの高齢化とともに変化し、分類基準もライフスタイルへと移行してきた。
自然食、オーガニック食品スーパーマーケット業界トップのホールフーズなどもライフスタイルセンターへの出店を近年増加し始めている。 最新ショッピングセンター開発に関しては別の機会に追加資料をご紹介しよう。

米国ショッピングセンター3

②分類基準

sc4


米国小売業に影響を与えている6種類のショッピングセンターとそのトレンド
1. リージョナル・モール
①成熟してしまった ②急成長郊外新興住宅地のみ開発可能 ③アンカーテナントとして必要なデパートも新店が少ない状況 ④SC開発会社は他のSCタイプに注目
2. パワーセンター/ミルズ
エンターテイメントを新しいトレンドとして追加 ②成熟中でベスト立地選定困難 ③特にミルズは大商圏のローカル、ツーリスト顧客ベースが必要
3. 旧所業地域リサイクル
①旧商業地域が多すぎる ②パワーセンターやバリューセンターとの競争大 ③死滅した旧商業地域は住宅開発などの不動産開発に変えられる
4. スポーツ関連商業施設
①アイデアが先行しているが現実的に開発計画少ない ②経済的に有利な立地が少ない ③スポーツセンターのみでは小売業はサポートできず、他のデモグラフィックが必要
5. アーバン・エンターテイメントセンター
①20~30画面のスタジアム型メガシネマ必要 ②大型、ライフスタイル型小売店が必要 ③優秀な(高所得)デモグラフィック必要 
④メガシネマをサポートする立地が少なく業態成熟化
6. メインストリート・リーテール
①タウンセンター・コンセプトとも呼ばれている ②歩行者中心ショッピング街がトレンド ③シネマやリージョナル・モールと隣接して開発される
④旧商店街をリハビリ、または新開発

米国ショッピングセンター2

2)ショッピングセンターの概要
①タイプ
sc3


NSC(ネイバーフッド・ショッピングセンター)
CSC(コミュニティー・ショッピングセンター)
RSC(リージョナル・ショッピングセンター)
SRSC(スーパーリージョナル・ショッピングセンター)
FSC(ファッション・スペシャルティーセンター)
PC(パワーセンター)TFC(テーマ・フェスティバルセンター)
TFC(テーマ・フェスティバルセンター)
OC(アウトレットセンター)

米国ショッピングセンター1

米国のショッピングセンター
sc1

(1)ショッピングセンターとは
①定義(日本の業界誌参照)
a.「同一敷地内において、統一的な建築様式のもとに、一つの営業体として、計画、開発、所有、運営される商業者の集合体を言う。 この集合体の立地、規模、構成店舗のタイプは、対象商圏に基づいて決定され、同一敷地内には、構成店舗のタイプ及びその面積に対応した駐車場が設置される。」
b.「自然発生した商店街とは違い、計画的に開発された商業施設。 顧客を大量に動員するために、必ず核店舗が中心となる。 この核店舗の種類と数によって、ショッピングセンターの類型が決まる。」
c.「計画的な商店集合施設のこと。 統一された経営政策を持っていること。 比較購買が出来ること。 駐車場施設があることなどがその必要条件である。 通常サバーバンに位置し、単独で集客力を持つ強力店(核テナント)を単数もしくは複数持っている。」
②歴史
発生した3つの要素
a.中近東のバザール(1461年に始まったトルコ、イスタンブールのグランド・バザール):北米以外では最大級のエンクローズド・モールの一つで
4,000店舗、500台の売店、寺院、レストラン、コーヒーハウスなどから構成されていた。
b.デパートメントストア(1852年、パリにオープンした最初の定価販売デパート)
c.ダウンタウンの中心ショッピング地域(各都市のダウンタウンにあって買い物に便利であった)
SCの第一号:1922年にJ.C.ニコルズ・カンパニーによってミズーリー州カンザスシティに開発された「カントリークラブ・プラザ」、スペイン風デザインの建物からなるオープンモールであった。
近代SCの基本型:1931年に完成したテキサス州ダラスの「ハイランドパーク・ショッピングビレッジ」
第二次世界大戦後のオープン・ショッピングセンターの第一号:1950年にワシントン州シアトル郊外にオープンした「ノースゲート・モール」で、2棟が平行に配置され、1つの棟のエンドにデパートが初めて核として入居した。
エンクローズド・モールの第一号:1956年にミネソタ州エダイナ(ミネアポリス郊外)にオープンした「サウスデールSC」で、長方形の建物の構成で真ん中にオープン・アトリウムが配置されたフロアープランであった。
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カントリークラブ・プラザ/ハイランドパーク・ショッピングビレッジ/ノースゲート・モール/サウスデールSC

プロジェクト・インパクト4

8.FAST(ファースト)9.FRIENDLY(フレンドリー)10.CLEAN(クリーン)
改装、又は新店でオープンするスーパーセンターはショッピング環境を向上させるためごみごみとした店内をすっきりさせ、サイトライン(各部門が見やすいよう)を見直した。 部門配置を変更しクロスショッピングしやすいように配慮した。
①微妙で繊細なポップを使用 
②ゴンドラの高さを低くする 
③照明の改良(LEDなど) 
④アクションアレー(通路の島陳列)のパレット陳列廃止 
⑤店内の色調は基本的に3色に統一された(ブルー、グリーン、レッド/オレンジ)
駐車場の立看板もブルーを基調にしてセーブマネー、リブベター
レイアウトでの特徴は入り口側(右か左)にあったドラッグ部門は真ん中に移動、ペットフードが旧来ドラッグの右横にあったものがグローサリー部門の近くに移動した。 その空いた部分にはシーズン商品が配列される。
WMのプロジェクト・インパクトと同様の戦略は競争相手のSMが既に実施中のプログラムでもある。
アホールド社もVIPプログラムと称して在庫削減や価格再交渉を始めている。 ジャイアント、ストップ&ショップ、クローガー、パブリックスやスーパーバリューなども同様プログラムをかなり進めている。
2010年7月30日「お帰りなさいませ」
今年どのWMスーパーセンターに行っても通路に大量陳列されていたパレットが無くなりすっきりした店内を清清しく「ウォルマートも変わったな」つぶやいていたのだが、ウォルマートの内部情報によると「時間を元に戻せ!3/30指令」が発令されたとの事。 その意味は3年前の状態に30日以内に戻しなさいと言うバイヤーへの支持であった。
①アクションアレー(主通路大量パレット積み島陳列)の再開 ・復活
②ロールバックの数を増やす 
③商品の再ポジショニング
勿論WMに直接変更理由を聞いても答えてくれず、「常に我々は消費者の声に耳を傾けている」ので少しの調整も必要であるとの事。 最初にプロジェクト・インパクトを始めたのも消費者の声がスタートだった。
在庫量を15%減らしてクリーンな店舗でショッピングを楽しくさせる。 その結果、あまりにもなくなってしまった商品。
今年の3月からカットされた商品の300アイテムを戻し始めた。 また狭くなった主通路が改装した半分の店舗で見られるようになって来た。 このままでいくとセーブマネー・リブベターからチープ、チープのロープライス戦略に戻る可能性もある。
既存店舗売上減少にプロジェクト・インパクトも見直しか? WMスーパーセンターが最初のセルフレジを使用し始めたときもそうであったように、いろいろな失敗から新店からセルフレジははずされた。 
ただ私の意見を言えば「これが世界小売業トップになったWMのフレキシブルな対応」であろう。 大企業になればなるほどやり直しが聞かなくなってくる。一度実施すると変えられない。 シアーズが崩壊して言ったのもそれが理由である。

スーパーマーケット業界のプロジェクト・インパクト
①ロイヤル・アホールド(米国東海岸でジャイアントやストップ&ショップを展開するオランダ企業の米国オペレーション)
VIP(バリュー・インプルーブメント・プログラム)2006年末~
1.商品とサービスの向上
2.価格帯の向上
3.コスト削減
②クローガー
全米SM業界NO.1企業SKU合理化計画
2006年のPB比率が24%(総売上高)32%(総アイテム数)が2007年末で其々27%、35%と変化した。
(例)シリアルのカテゴリーではSKUの30%カット。
pi3

(完)

プロジェクト・インパクト3

5.WIN(ウィン)6.PLAY(プレイ)7.SHOW(ショー)
ウィンは勝てる商品群で成長が見込める。
プレイは若干成長しているカテゴリーだがサイズ、規模で弱い。
ショーは後退してきているカテゴリーで、SKUカット、プロモーションも少ない。
WMは各商品カテゴリーの役割を見直し、ウィン、プレイ、ショーの3つに分けることにした。 
プレイの商品は更に2つに分けられ、プレイ・グロー(店内でのサポート体制と広範囲の品揃えはあるがSKUは15%カット)とプレイ・サステイン:プレイ維持継続(現在は規模も小さく低成長、SKUは30%カット)。 
ショーのカテゴリーはSKUが80%カットされる。 同時にWMはサプライヤーに手も差し伸べカテゴリーを成長させようという協力も行う。 パートナーシップや協力プログラムによる売の%を負担させて協力しながら商品の売上増大につなげていく「PAY FOR PLAY」 / 詳しい内容は明らかにされていないが少し解説された例を見てみると。
①ウィン商品群: ヨーグルト、チョコレート・キャンディー、塩辛いスナック、100%ジュース、ペット関連商品
②プレイ・グロー(成長): 青果
③プレイ・サステイン(維持): シリアル、クッキー、クラッカー、冷蔵ジュースブレンド、ソフトドリンク、デニム
④ショー: スパイス、調味料、ボトルウォーター、コンクジュース、ペーパー類、ハードウエア
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商品の品揃えによって成長を加速させるプロジェクト・インパクトで、現在の重要性を縦に、将来性を横にして、低いか高いかによって品揃えの価値観を決定していく。

(続く)

プロジェクト・インパクト2

PI-1
PI-2

1.SAVE (セーブ)2.MONEY(マネー)3.LIVE(リブ)4.BETTER(ベター)
低価格重視の顧客ベース中心から価値を強調することによる多所得層へシフトしていく事により幅広い消費者を獲得していこうというブランドイメージの変更。
①価格リーダーシップ確立
エブリデー・ロープライスの低価格重視からセーブマネー・リブベターのバリュー重視に移行することで同じようなフォーマットで競争するターゲット社から少しでもマーケットシェアを奪うことが狙い。 ターゲットの顧客の1世帯年収平均は$50,000に対してWMは$35,000でエネルギーコストの上昇や不動産市場の衰退するなか高品質の商品やプライスポイントの高いPB戦略を推し進めていくのは難しくなってきた。 近年の既存店舗の売上高低下も理由のひとつ(-0.6% 2010年)で、WMがカバーしてこなかった上の所得へもアピールしていこうという狙いがある。
②消耗品の経費削除
プロモーションの期間、シーズン商品の宣伝、ポップなど
③PB
売上を上げるためにPBカテゴリーの拡大。GREAT VALUE(グレートバリュー)というWMのPBを再強化させる。 食品、飲料、家庭用品など100カテゴリーをカバーしているが現在750アイテムの質の改良に取り組んでいる。 又、80アイテムをPBに追加する計画である。
④ブランドの調和
サプライヤーと商品の数を縮小すると同時に残ったベンダーと協力して共同ブランド・キャンペーンを打ち出す。
⑤運営経費削減(販売と一般管理費/販管費)
ベンダーに効率よい物流をお願いしていく。
サプライヤーのWMが占める売上%(ウォルマートへの売上%に見合ったマーケッティング協力をお願いする)
クロラックス(26%) アルベルトカルバー(24%) チャーチドゥワイト(22%) ケロッグ(20%) 
サラリー(10%) ジェネラルミルズ(19%) カンアグラフード(17%) クラフト(16%) 
キャンベルスープ(15%)ツリーハウスフード(15%) P&G(15%) キンバリークラーク(14%) 
ペプシコ(12%) コカコーラ(9%)ドクターペッパー・スナップルグループ(11%) ハインツ(10%) 
ペプシアメリカ(10%) ペプシボトリング(10%)

(続く)

プロジェクト・インパクト1

プロジェクト・インパクト
(SAVE MONEY LIVE BETTER)
プロジェクトインパクト

ウォルマートが市場に侵入すると、その地域の食料品の値段が10~15%下がるといわれている。 又、進入した時点のプロモーション期間中は10~30%値段を下げて競争相手と争う。
現在、西海岸中心のセーフウェイは24%、全米チェーンのクローガー(南カリフォルニアではラルフスを所有)は70%がウォルマートと市場オーバーラップしている部分である。 今まではあまり影響がなかったセーフウェイもいよいよウォルマートがマーケットシェアを奪い始めるための新型スモールフォーマットや高級商品の品揃えを進め始めた。
ライフスタイル型で改装を完了しつつあるセーフウェイは高級化路線でウォルマートとの衝突を避けようとしているがこの先数字はどう変化していくのか?
フレッシュ&イージーもサンフランシスコへ店舗数を増やし始め、アーカンソー州やイリノイ州でオープンしてきているウォルマートのエクスプレスも目的はセーフウェイの裏庭であるサンフランシスコやシアトルに出店させるためのフォーマットと見て取れる。 (ディーン山本)

プロジェクト・インパクト
ウォルマートの売上&効率アップ戦略
2009年に売上高40兆円を突破した世界小売業ナンバーワンのWMは2008年に売上高と効率を向上させるプロジェクト・インパクト・プログラムをスターとした。
2010年末までには店舗の32%を改装、 2014年までには100%を達成する計画だ。
ポピュラー商品を強調するためにレイアウトとディスプレイを変更する。 その新レイアウトにフィットする品揃で在庫をカットし商品回転率をアップさせていく。
これらの効率化によって価格リーダーシップを確認し、来店客数をアップさせる。
経済環境やデモグラフィックの変化に伴い高所得層にもアピールし始めたWMにとって魅力のある店舗作りが新しい所得層を確実に獲得することとなる。
しかしプロジェクトインパクト(PI)が進むにしたがって矛盾した結果も出始めた。
効率化によって不人気商品は在庫からはずされ、其の商品を目当てに来店していた顧客が他店へと流れ売上が減少した。 調査によると1アイテムの売上ロスは追加$60~$80のロスとなって現れる(顧客1人の総売り上げがマイナスされる)。
現在報告されている数字は、在庫が6%~8%減少と同時に売上は1.2%~1.5%アップとなっている。
3つのコラボレーション
1.マーケティング
2.マーチャンダイジング
3.ブランディング
ブランドイメージの変更はまず2007年のスローガンの変更から始まった。
ALWAYS LOW PRICE ALWAYS    ⇒    SAVE MONEY. LIVE BETTER
19年間継続してきたが「低価格」が顧客を限定してしまいアッパーな所得層にはアピールしない。 ディスカウントのルーツである低価格のみを意識させないで高価格商品もプロモーションしていこう。
セービングは所得層が違ったとしても共通語であり、よりよい生活をしていく事も所得層を限定しない。
又、2008年にはこれと関連して会社ロゴの変更に踏み切った。 WAL-MARTのハイフンをやめWALMARTと続け横にオレンジ色の太陽の光のようなデザインをつけた。 米国企業は企業名の中のハイフンを取り除く傾向で、トップ100社のなかでまだハイフンを使用しているのはわずか4社のみ。
WAL-MART、HEWLETT-PACKARD、 COCA-COLA、TIE-CREF、
ウォルマートはロープライスリーダーからバリューにシフトしていく。
PIではローカルの商品にもスポットを当て食品の評判を向上させる狙いもある。

(続く)

アメリカ流通トレンド11

10.リストメイカー(ショッピングリスト利用タイプ)
リストメーカー

特徴: 計画的ショッピングで自分の予算も把握し、安売りなども研究して買い物リストを持っている
生息地: ロープライスを提供しているスーパーマーケット
これらの人達は店に行く前にチラシやクーポン、ホームページで事前にチェックした後店舗に行く。 不景気になればこういった人達が増えてくるし、この人達は店に1週間4回以上訪問する。 又、リストメイカーは固定のデモグラフィックにも所属しないので、所得、年齢、世代、家族数、人種など関係ないといえる。 買物は一種のスポーツかゲームの様なもの。
スーパーマーケットとしての対策はどのカテゴリーがこの人達に重要かを断定すること。 又、商品決定する段階でかかわれること。 たとえばチラシをプリントする前の段階で、ホームページなどで影響を与えることが出来るか。 カーリッスルのジャイアントフードはホームページで買物リストが作成できるようになっている。 リストメイカーは忠実にリストに従って買い物するので、スーパーマーケットは衝動買いを促す仕組みを構築することが重要である。
ポップ、ディスプレイ、店内試食やサンプリング、オファー、プロモーションなどでリスト以外の商品を買わせることである。

(次回からはウォルマート最新戦略解説)

アメリカ流通トレンド10

9.グリーン・ショッパー(グリーン消費者)

特徴:若者を避け、少し高級で環境や自分の健康を気遣う人達
生息地: ホールフーズ、ファーマーズマーケット、産直店など

グリーン

スーパーマーケットのハナフォード・ブラザーズが環境対策認可LEED(LEADERSHIP IN ENERGY AND ENVIRONMENTAL DESIGN)1号店をメイ州のオーガスタで昨年オープンした時は店舗の入口に環境対策への取り組み方が明記されてあった。 店舗はソラーパネルの利用で利用水の80%を加熱できるとのこと。
アルディやフレッシュ&イージーでもLED照明や、エネルギー、バックルームが無人状態では自動で照明が落ちていくことなどを説明してくれる。 ただ、まだまだこれらの取り組みに対する見返りが低いのも事実である。 これらの企業は環境問題や取り組みに関する従業員教育トレーニングも積極的に行っている。 デモグラフィックとしては1950年以降の生まれで余裕があってアッパーミドル、知識層、などでグリーン・ショッピングを77%の人達が行っているとのこと。 グリーン・ショッピングに関してはホームページがかなりありますし、エコバッグを利用したり、ボトルの水を飲まずにマイボトルを利用したり、電気自動車を買うのも一つのグリーン・ショッピングです。
ホールフーズ
(最終ページに続く)

アメリカ流通トレンド9

8.エスニック・ショッパー(エスニック消費者)
エスニック

特徴:成長著しい消費者、家庭で食事をするタイプ
生息地: パパママストア、小規模チェーンを好み、コミュニティー内の絆を大切にする

様々な国の人達がこれに当てはめられるが、なんといってもヒスパニックが1位で、次がアジア人である。
小売業にとってエキサイティングなことにエスニック・ショッパーは家庭で時間をかけて食事をすることである。 調査では1週間に21回でテーブルには人が多いことも特徴である。 アジア人やヒスパニックの米国内人口が増加する中、エスニック・マーケットは増加している。 エスニック・ショッパーは基本的に3種類に分かれ①来たばかり②少し慣れてきた③長年米国で暮らしている、米国小売業はあまりこれらの人達にうまくサービスを提供していないのが現状である。
そんな中でもウォルマート、ヒスパニックチェーン、エスニック・パパママストアなどがショッピング場所となっている。
フロリダ州レイクランド本部のパブリックスなどはヒスパニック対象のサボアーを4店舗オープンしている。 カリフォルニアのボンズも以前ヒスパニックマーケットのティアンギスを営業していた。 現在、こういった小型のエスニックチェーンやパパママストアは通常のコンベンショナル型スーパーの側に出店していて、大型スーパーの品揃えしていないエスニック商品を目玉にしている。 通常のスーパーもこれらの商品ミックスを理解することも重要だと考えられる。

(続く)

アメリカ流通トレンド8

7.チャネル・サーファー(チャンネル変えるタイプ)

特徴: 使うお金があり、多様な経験を求める
生息地: 多様なニーズに対応できる小売企業
55%の消費者が昨年10か所以上の食品小売業でショッピングしている。
チャネルサーファー

昨年、シカゴIRI社調査によると消費者の55%が10カ所以上の食品店で買物を行っていた。
それはベストディール商品(お買得品)であったり、限定商品であったり、理由はさまざまであるが、様々なルートでショッピングするための理由付けをして購買行動が決定される。
こういったチャンネル・サーファーに対応するために、小売業はオンラインで品揃えを拡大、配達か店舗にてのピックアップかなど選択肢を与え購買チャンネルを増やす努力をしている。

一人の消費者がお気に入りのクッキーをスーパーマーケットで探していたが見つからず、既にその商品は品揃えされてないことが分かった。 そこでアマゾンでチェックしたところ商品が見つかり、購入することとなった。
もしこの時点で、スーパーマーケットのホームページが「もしお探しの商品が見つけられない場合はお取り寄せいたします」などの表記がされてあれば、この消費者もあえてアマゾンへと流れていかなかったと回答している。

(続く)

アメリカ流通トレンド7

6.コンビニエンス・ショッパー(コンビニエンス型)
コンビニエンス

特徴: 店への出入りが早い事を好む
生息地: スモールフォーマット店舗やオンラインショッピング
米国の業態開発は終了したと何回となく言ってきたが、まさしく昨年末来スモールフォーマットが注目されるようになった。勿論、2007年にテスコがフレッシュ&イージーで米国進出してきたあたりからウォルマートはフェニックスでマーケットサイド、ホールフーズもセーフウェイも小型フォーマットを実験してきた。 いよいよ小売業のリーダーであるウォルマートがエクスプレスをアーカンサー州とシカゴにオープンさせ多店化の装いが現実化してきた。 コンビニだ、小型店舗だと言ってしまえば済んでしまうが、食品業界最大のトッピックがスモールフォーマットと言える。

コンビニエンス:便利と言う意味で、コンビニなど出入りしやすい小型店舗、米国ではスモールフォーマット(小型フォーマット業態)で現在最も注目される業態。

(続く)

アメリカ流通トレンド6

5.インダルジェント・ショッパー(甘やかされ寛大型)
インダルジェント

特徴: クーポンも使わず価格にも無頓着で贅沢三昧
生息地: コストコ、ホールフーズ、高級スーパーマーケット
インダルジェント2

現在の経済情勢で%は少なくなっているが、金に糸目をつけずに商品を購入する。  2日おきぐらいに花を買ったり、2ドルワインの代わりに高級ワインを買ったりと、売上に貢献してくれる消費者層である。 数は少なくても、こういった層に対して広告を打ち認識することが大事。
又、調査によると所得層が高いだけが理由ではなく、所得だけによる購買動向と判断すべきではない。
そしてインダルジェント・ショッパー(24金消費者)はクーポン券を使用しない。

(続く)

アメリカ流通トレンド5

4.アンダーサーブド・コンシューマー(サービスされていない消費者)

アンダーサーブド

特徴:車を所有しない低所得、中流所得階層の消費者
生息地: 市の中心部&田舎コミュニティー
米国農務省によると2,350万人は1マイル圏内(1.6キロ)にスーパーマーケットや大型食品店が無いコミュニティーで暮らしているとなっている。 まさしく砂漠のような状態でフードデザートと呼ばれている地域である。 又、過食症の子供たちも多くフライ系やお腹を膨らせるようなジャンクフードを中心に食べていてオビーシティー(体重が平均より20%多い肥満体質)天国となっている。 フードデザートは低所得のアーバン地区でマイノリティーの多い場所の代名詞となっているが、小さな町や田舎、白人の多い郊外のコミュニティーでも存在しているのである。 
米国ではカラーピープルと呼ばれているアフリカン・アメリカン(黒人)がフードデザートに住んでいる。  こういったフードデザートに出店をかけている企業はフレッシュ&イージーやウォルグリーン、ウォルマートもエクスプレス・アーバン型をシカゴに出店させた。
フレッシュ&イージーに言わせると自分たちは商圏の差別なく質のいい商品を提供する店舗をオープンすると。 F&Eのアプローチはスモールフォーマット、ロープライス、PBに焦点を当てた戦略である。

(続く)

アメリカ流通トレンド4

3.ヘルス&ウエルネス・ショッパー(健康志向型)
ヘルス&ウェルネス1

特徴:自分の健康を守るために責任を持って管理していく消費者
生息地:オーガニック&自然食チェーン、ハイビー(健康&栄養に積極的なスーパー)
現在、自然食&オーガニック食品は食品全体対比で6%を占めていて年間成長率が8%であるが、コンベンショナルの成長率は30年間を通して年間1%で、これから30年を計算していくとその流れが理解できよう。
この業界がこれからということでは今、戦略を開発して健康やウエルネス志向の顧客を取り入れることである。
業界を上空から眺めてみると売り上げは平行線、地上に降りてみると店内は複雑で線引きもあいまいである。 業界は激戦になることは必至で早めにヘルス&ウエルネス市場を獲得しよう。
アリゾナ州フェニックスをベースにする44店舗チェーンのスプラウツ・ファーマーズマーケットはコンベンショナルから自然食・オーガニックに焦点を当て成長が著しい。 この2002年に創業した企業は新型のホールフーズが近くに出店した当時は息絶え絶えだったがホールフーズがマーケット型アベニュー・フォーマットで大型化する中、自分たちの店舗サイズと自然食・オーガニックに焦点を当てた品揃えで多店化していくチャンスを見つけたと言っていた。
スプラウツ1
スプラウツ2

(続く)

アメリカ流通トレンド3

2.テクノ・コンシューマー(テクノロジー利用型)
テクノ消費者

特徴: クーポン券は携帯電話の中にダウンロード(デジタルクーポン)し使用、インターネットでの買い物が中心
生息地: フェイスブック、ツイッター、その他ドットコムサイト
技術革新が社会を変えてきたように食品ショッピングも例外でなく消費者に影響を与える現代の技術変化を理解することが成功の鍵となる。
毎週、女性の64%が買い物に行くスーパーマーケットや量販店がまだトップであるが、インターネット・ショッピングがNO.3(24%)まで上がってきており、2008年の10%から比較するとかなりの進化と言えよう。
インターネットの成長で驚いていたが、現在スマートフォーンによって更なる飛躍が到来した。 消費者の指先にはクーポンやプロモーション、低価格やインフォメーションが広がっている。 こういった消費者にコミュニケーションしていくことがコンベンショナル型スーパーマーケットの課題となってきた。

(続く)

アメリカ流通トレンド2

1.ニューバリュー・ショッパー(価値訴求型)
価値訴求型

特徴: 所得層や年齢に関係なく、常にブランドよりも安さを求めて遠い店でも出かける。 不景気の間に身に着けた習慣で割引を探していく習性。 デモグラフィック(人口動態)は無視していい。
生息地: ハードなディスカウントチェーンでアルディ、ウィンコやEDLPを向上させたフォーマットのクローガーなどのナショナルチェーン。

金持ちだからと言って感情は違えども我々と変わってはいないし、特に若者層は熟年層と違ってショッピングに関して同じようである。 調査では年収15万ドル(約1,500万円)の三分の一が使いすぎるような店を避け、支出をカットしている。 不景気もあと2年ほど続きそうなのでどの年齢層、所得層でも同じ傾向がある。 バリューショッピングはトレンドである。
高級フォーマット店舗でも客単価の低下が報告されているし、高所得層でも違ったチャンネルを探しているようだ。
こういったバリューショッパーに強いのが国際市場で活躍しているアルディ、リージョナルレベルではウィンコなどが挙げられる。
アルディは数年前、ドイツでウォルマートと野菜缶詰の価格競争で一騎打ちとなりウォルマートはバリュー競争に敗れ何億もの赤字を計上した。 アルディでショッピングしている顧客にインタビューするとアルディ以外の店では買い物できないし、コストコなどの会員制でも会員費を払ってまで行きたくないとのこと。 アルディはエブリデー・ロープライスより安いエブリデー・ローワープライス(さらに安い)を実践している。 正確にはエブリデー・バリュープライス価格戦略と言える。
景気後退時にエブリデー・バリュープライスを使わず、エブリデー・ロープライス戦略に切り替えっていったセーフウェイやA&Pなどは既存店舗売上高を下降させてもがいているようである。

(続く)

アメリカ流通トレンド1

コンシューマー・セグメンテーション(新時代の消費者タイプとは!!)
流通トレンド1

コンシューマー・セグメンテーション(消費者グループ)
①共通の欲求 ②他のグループとの違い ③市場において同一行動をとる

マーケット・セグメンテーション(市場細分化)
細分化するカテゴリー
1.人口統計的区分(年齢、性別、宗教、人種、国籍、家族、ライフスタイル)
2.地理的区分(地域の習慣、気候)
3.社会的区分(職業、学歴、所得)
4.心理的区分(個人の価値観、態度、性格)
マーケット・セグメント(消費者集団)
ターゲット・セグメント(狙いを定めた消費者集団)

コンシューマー・セグメンテーション(特徴のあるニュー消費者グループ)
最近の食品消費者は社会的、経済的なプレッシャーから変化してきており、食料品を提供しているものも同様の変化が求められている。
自分の働いている店が25年前とあまり変わっていないようであれば非常に問題。 現代の消費者に少しでも近づくことがモダン食品店になる第一のステップと考えられる。
以前、業態&フォーマットはデモグラフィックなどを調査しながら形成されていったが、時代とともにライフスタイルが複雑になり簡単な業態論だけでは消費者を理解できなくなってきた。
昨年末から業界で発表され始めた以下の消費者タイプを理解し戦略を立てることが重要である。 

10の消費者タイプ
1.ニューバリュー・ショッパー(価値訴求型)所得に関係なく安さを追求
2.テクノ・コンシューマー(テクノロジー利用型)殆ど全てオンラインで探してくるタイプで増加中
3.ヘルス&ウェルネス・ショッパー(健康志向型)自分の健康には積極的
4.アンダーサーブド・コンシューマー(サービスされていない消費者)栄養が注目されるようになり、フードデザートにスポットライトが当てられ始めた
5.インダルジェント・ショッパー(甘やかされ寛大型)セールなど関係なくコストコやホールフーズで買い物する人達
6.コンビーニエンス・ショッパー(コンビニエンス型)小型化はショッピングさせる解決策の一つである
7.チャネル・サーファー(チャンネル変えるタイプ)個々の要求を満たすため小売業をはしごする
8.エスニック・ショッパー(エスニック消費者)真実性と地域結束がこのタイプを引き付ける
9.グリーン・ショッパー(グリーン消費者)最近地球に何が起こっているのか知りたいタイプ
10.リストメイカー(ショッピングリスト利用型)注意して買い物する人達に決心させる影響力を持とう

(続く)

アメリカゴルフ最新事情4

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6月14日から2012年USオープンゴルフトーナメントがサンフランシスコのオリンピッククラブで開催されます。
7170ヤードのパー70の長いコースですが、今回のトーナメントで面白いことが一つあります。 コースの事であるとか難しさなど様々なコメントがされていると思いますが、そんな事ではなくてプレイヤーの組合せです。
一組3名が11分毎に出ていきますが、特に面白い組み合わせを探してみました。
2012USオープン
オリンピッククラブ

1.フィルミケルソン/タイガーウッズ/ババワトソン(観客集中組でミケルソンとワトソンは左利き、全員マスターズチャンピオン、携帯電話で写真を撮られやすいグループで、前回もババワトソンとミケルソンが切れ、ミケルソンは棄権、ワトソンもクレームを出していた)

2.アダムスコット/キーガンブラッドレー/ウェッブシンプソン(長尺パター組で、全員が長いパターを使っている、見たことのない組み合わせで、3人が長いパターを持ってグリーンに並んでいると面白い)

3.KJチョイ/YEヤング/キョンテキム(3人全員がアメリカ、日本などで活躍している韓国人で1人、2人が韓国人と言うのもあるが、3人とも韓国人の組合せも珍しく、韓国の観客をこのグループにつかせようというような感じ)

4.ローリーマッキロイ/ルークドナルド/リーウエストウッド(全員ヨーロッパのランキングがトップのグループでこれも3人で競り合わせようという面白い組み合わせ)

5.リッキーファウラー/石川遼/ダスティンジョンソン(1勝して調子のいいリッキーファウラーと石川遼の若い2人に特に飛ばし屋のダスティンジョンソンが加わりかき乱す)

ゴルフも組み合わせやティータイム(朝か午後か)によってかなり運が変わってきて、朝は芝がぬれていてボールもフェアウェイであまり転がらないし、午後はフェアウェイが乾いてくるが風が出てきてショットが影響されるなど様々です。
霧の町サンフランシスコで行われるUSオープン、どんな結果になるか。 特にこの面白い組み合わせの5組が楽しみです。

アメリカライフスタイル1

今週のLPGA(アメリカ女子プロゴルフ協会)はニューヨーク州の東サイドに位置するロチェスター市でのウェッグマンズトーナメントが開催されています。 スーパーマーケットチェーンのウェッグマンズは昔から女子プロゴルフトーナメントのスポンサーをしており、これは女子のトーナメントではメイジャートーナメントとなります。 まだ2日ありますが、現在トップにいるのが韓国の朴セリ、29才で既にゴルフホールオブフェイム(名誉殿堂)入りし韓国ゴルフ界を牽引してきた選手です。
宮里美香や宮里藍も上位につけていますが、先日又肩かどこかを故障したばかりの朴セリがトップと言うことで話題になっています。
一旦若いうちにトップに到達すると次のゲームはゴルフではなくなり、「WHAT TO DO NEXT?(次はどうしたらいい)」 となってしまい彼女もそれ以降2勝しかしていません。 今週の活躍が楽しみです。 人生WHAT TO DO NEXT ですね。
ウェッグマンズLPGA

アメリカ女子ゴルフ界もアジア勢におされてなかなかアメリカの選手が勝ってくる場面が少なくなりました。 昨年も現在NO.1のヤニーツェンが2位に10打差をつけて勝ってしましました。 英語もたどたどしい、台湾、韓国、日本勢などに勝たれてしまったのでは地元のアメリカ人主婦にアピールしたい地元スーパーとしてはスポンサーをやっている意味が疑問になってきますが、今回のウェッグマンズのTVコマーシャルが店舗で販売して人気になっている寿司をテーマにして放送されていました。 さすがに現在の流れに合わせてきて対応しているウェッグマンズの強さに反対に感動しました。

現在ロサンゼルス地区のガソリン価格は1ガロン(3.8リットル)$4.15ぐらいで、昨日コストコ(会員制卸売りクラブ)のガソリンスタンドに立ち寄ると$3.85ぐらいでした。 まあ同じ企業でも地域によってかなり価格が変わるのですが、ズラーと行列していて20分ほど待たされました。 小型車、韓国車が目立ってきたアメリカですが、まだまだハマーや大型SUVが好きなようで(昔幌馬車で大陸横断していたように、又相手とぶつかっても頑丈で大きい車を好む)、そんな車の満タンにするには時間とカネがかかります。 

アメリカNO.1の家電チェーン、ベストバイも最近世界大型リストラを発表したばかりです。 この2~3年で家電商品にも変化が生じ、昨日ベストバイを訪問してもガラーとしていました。 コンピューターも、コピー機も、テレビも必要なくなってきました。 日本人のカメラ好き、写真好きは昔からですが、アメリカ人でカメラを買っていく人たちはもういないのでは。 ゲーム機メーカーの任天堂もかなり落ちてしまいました。 ソニーやパナソニック、シャープ、任天堂など海外で活躍しているのにこの流れがなぜ読めないのかわかりません。 私も現在アイフォーン、アイパッドですし(以前はマイクロソフト、ソニーのバイオだと日本製にこだわってきましたし、いいものを作っていましたが)、それに合わせたゲームだ、写真だ、ドロップボックス、Nドライブだと、変わってきたのはこの3年です。 その前は違いました。

日本からの海外留学生も減ってきているようですし、海外駐在もしたがらない日本の若い人たち、自分たちの親が長年築き上げてきた財産を使って楽しく日本の中で守りに入っていき、AKB48の総選挙だけで盛り上がっている日本文化はかなり微妙な状況です。 

ケイトスペード海外戦略加速

企業名: ケイトスペードNY
本部所在地: ニューヨーク州ニューヨーク市
年商: 
店舗数: 70+店舗(米国に42店舗、その他海外)

ケイトスペード

ケイトスペードは昨日、JVPであるサンエー・インターナショナル保有するケイトスペード・ジャパンの株式51%を取得すると発表した。 最近の英国、ドバイやクウェートの店舗、更にはブラジルへの進出拡大、リオデジャネイロやサンパウロでの店舗展開と国際戦略に加速がかかってきた。 特にアジア市場は好調で、会社の戦略としてはグローバル企業を目指していく。 アジアを拠点にするビジネスに関しては株保有率を高めていくこと。 2011年5月に中国でのJVを発表し、2020年までに物流拠点を300ヶ所に拡大させていくという。 又、2014年1月に香港の物流パートナーとの権利も買い取る計画を発表している。 日本の買い取りは2012年秋に終了予定。

中国中心に物流拠点を展開する計画が完成したので、アジア部門を統一してしまう目的で日本や香港の統合化買取に動き出したのであろう。

ケイトスペードは1993年にニューヨークで創業、ハンドバッグなどを中心に販売しシンプルなデザインのステーショナリーや実用的なバッグ、ライセンス商品、シーツやテーブルトップ、ウォールペーパーなどのホームウエア関連商品などにも拡大している。 

リズクレイボーンは2012年5月15日にフィフス&パシフィックと企業名を変更し、3つのブランドを中心に展開していく。
1.ジューシークチュール 2.ケイトスペード 3.ラッキーブランド・ジーンズ

ケイトスペードの親会社はリズクレイボーン(フィフス&パシフィック)であり、高級デパートのニーマンマーカスも絡んでいてグローバル化を進めて行くのであろう。 

JVP(ジョイントベンチャー・パートナー)

ターゲット売上好調

企業名: ターゲット
本部所在地: ミネソタ州ミネアポリス市
年商: 700億ドル(7兆円@100円)
店舗数: 1,767店舗

スーパーターゲット

先月期5月の既存店舗売上は4.4%アップとなり、自社予想数字の高基準となった。 小売業界全体でも同時期4%アップで食品部門が低2桁台の成長でトップとなっている。 2/3のターゲット店舗は客数と客単価がアップ。
ターゲットはウォルマートに次いで、ディスカウント業界2位、食品小売業界4位の企業であるが、通常のターゲット、スーパーセンターのスーパーターゲット(252店)、それから食品強化型のPフレッシュ(875店)となっていて、食品の売り上げが好調になってきている。 元々ターゲットコーポレーションはデパート出身企業で食品などは取り扱っていなかったが、ライバルのウォルマートが食品を加えたスーパーセンターを開発していく中、ターゲットもスーパーターゲットを開発、展開してきたが、食品の組込ませ方を改良させたターゲットPフレッシュ(プロトタイプ・フレッシュ)を近年広めはじめ好結果が出てきているようである。

Pフレッシュ

通常であれば食品はスーパーマーケットという選択になるが、ターゲットのようなディスカウントストアで衣料や雑貨を購入し、ついでに食品も少し加えてレジを通過すれば、スーパーでの買物頻度と買上点数に影響を与えることとなる。

ザ・マーケット2号店オープン

店舗名: ザ・マーケット(THE MARKET BY VONS)1号店
店舗所在地:3900 E.OCEAN BLVD, LONG BEACH, CA 90803
電話番号: 562-370-1766
営業時間: 6-2AM
店舗面積: 15,000平方フィート(420坪)
オープン: 2008年5月15日

ボンズマーケット

ボンズマーケット

店舗概要:
世界小売業3位のテスコが2007年末、フレッシュ&イージーの店舗名で米国進出し、その競争に合わせて食品小売業各社は新フォーマットを開発してきた。 ウォルマートはこの秋アリゾナ州のフェニックスにオープンする「マーケットサイド」、又ホールフーズは「ミニ・ホールフーズ」、セーフウェイ(ロサンゼルス地区ではボンズ)は「ザ・マーケット」を実験店としてカリフォルニア州のベルモント海岸線、ロングビーチに2008年5月にオープンした。
この店舗オープンの段階で、フレッシュ&イージーは61店舗を展開し、31店がカリフォルニアに立地していた。 ただ業界の予想では成績はあまり芳しくなく、2008年には2億ドルをロスしたと言われている。 テスコはこの年、夏以降の成績に合わせて出店を見合わせていった。
それまで行っていた$30購入で$5オフクーポンを、$20購入、$5オフと変更している。
そんな中ボンズはフレッシュ&イージーの影響と言わずに、以前からの構想として計画していた出店であったと答えているようである。
スターバック、広いワイン売場、サービスデリ、ベーカリー、HMR、オーガニック
アップスケール・シンプリシティー(シンプルなアップスケール化)
未だ少しこのミニマーケットコンセプトに注目していく必要がある。

店舗名: ザ・マーケット・セーフウェイ(THE MARKET SAFEWAY)2号店
店舗所在地:100 S 2ND ST, SAN JOSE, CA 95113
電話番号: 408-292-4010
営業時間: 6-11PM
店舗面積: 22,300平方フィート(625坪)
オープン:2009年8月28日

セーフウェイマーケット

cs_safewaymarket02.jpg

店舗概要: スモールフォーマットストアを北カリフォルニア、サンフランシスコ南部サンホセ市ダウンタウンにオープン。
店舗は1号店が旧ボンズの改装だったのに反して、2号店は22階建てコンドミニアムの1階に位置している。
この小型フォーマットの取扱品目は通常店舗の50%以上減少されており、かなり斬新な取り組みがされたようである。

南カリフォルニア地区では買収したボンズという店名を残しているが、北カリフォルニアではセーフウェイと言う企業名となる。
スモールフォーマットは着実に店舗数を増やし、新フォーマットとして定着していくような方向である。 今日、発表されたスーパーマーケット業界誌によると東地区のウェッグマンズも小型化の1号店(約70,000平方ft/1960坪)を発表した。

サステイナビリティーで決まる消費者動向

サステイナビリティー(SUSTAINABILITY)とは企業活動を環境、経済、社会の三つの面からとらえ地域社会に配慮した持続可能性のある企業活動のことである。

米国IRI社の米国22,000人の消費者調査によると、ショッピングする店舗やブランド選択にサステイナビリティー要素を考慮するという結果が出た。 その要因とは1.オーガニック開発 2.環境にやさしいエコフレンドリー食材 3.エコフレンドリー・パッケージ 4.従業員やサプライヤーへの公平な取扱い   となっている。

消費者の5人に1人はサステイナビリティーで店やブランドを決定すると回答し、最低2つの要素をその決定理由に選んでいる。

サステイナビリティー3

サステイナビリティー

セブンイレブン北米店舗拡大

企業名: セブンイレブン(ノースアメリカ)7-ELEVEN, INC.
本部所在地: テキサス州ダラス市
年商: 44億6,470ドル(4,465億円@100円)
店舗数: 1,215店舗

セブンイレブン


1927年にサウスランド製氷会社としてテキサス州ダラスで創業、マネージャーだったジョートンプソン氏がミルク、卵、パンなどを一緒にアイスハウス(氷貯蔵庫)で販売し繁盛した。 その後、サウスランド製氷会社を買収しサウスランド・コーポレーションとして展開していく。 店舗が、7AM-11PMまでの営業時間だったのでセブンイレブンと命名されたが、その後24時間オープンとなっていく。 コンセプトは店を何故閉める必要があるのかと言う考えからである。 ダラス地区はアルコール販売については制限があり(全米の州でアルコール販売は異なる)ドライ、ハーフドライ、ウエットに分かれる。  ドライは完全に販売禁止地区(宗教的な理由でアルコール販売が規制されている郡)、ハーフはビールOKだがハードリッカーはダメ、ウエットは全面許可と言うような感じである。 又、夜の12時以降のアルコール販売は全面的に禁止である。
コンビニも以前は様々な理由で営業時間を設定していたのであろう。 ダラスカウボーイのフットボール球場は以前アービング市にあったが、ドライ地区でビール販売が球場内で出来なかった。 現在はレンジャーズのあるアーリントンに新球場をオープンした。

アルコール販売は複雑なのでまたゆっくりと話すとして、セブンイレブンの北米&カナダ店舗規模は2,400~3,000平方ft(80坪前後)で、直営とフランチャイズは約9,000店舗で、世界16か国で43,000店舗を展開し、取扱品目は2,500アイテム。 勿論、現在は日本のセブン&アイの傘下となる。

2011年は世界で4,600店舗追加(北米&カナダはその内600店で188店舗チェーンや55店舗チェーンを買収した結果)し新店オープン数では記録的な年であったが、今年はそれを追いこす勢いで630店舗(200店舗既にオープン)をオープンする予定。 新店舗オープンの速度ではトップ3に入るとのこと。

セブンイレブンが積極的に店舗買収やアーバン地区などに新店をオープンしてくる理由はスモールフォーマットが確実にコンビニエンスの近くに進出始めたからである。 テスコのフレッシュ&イージー、ウォルマート・マーケット、ウォルマート・エクスプレス、その他....

アメリカゴルフ最新事情3

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アメリカ、5月最終月曜日はメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)でホリデーの週です。 アメリカPGAはジャックニコラウスのメモリアルトーナメント、石川遼もやっと予選を通過しました。 一度ロサンゼルスの空港で待っている日本の報道陣が何人も待機していたので誰が出てくるのかと思っていると石川遼が出てきて私の横を通過していきました。 今度は成田からロスに戻る時、成田空港で全日空に乗り込もうとしていたら報道陣がいて石川遼が乗り込んでいきました。 石川遼は全日空、宮里藍は日本航空とスポンサーがついていて勿論ファーストクラスでしょうから良いですよね。
石川は賞金ランキングが上がってきたのでアメリカのツアーに専念してくるかもしれません。 アメリカ、日本とスケジュールが異なるので両ツアーに専念出来ればもう少しアメリカでも活躍できるでしょう。 たまに招待されて来るだけでは絶対に勝てませんので。 練習ラウンドぐらいでは試合のコースは分かりませんので、そんなに簡単なわけにはいきません。  今年、石川遼がロサンゼルスのリビエラに来た時にたまたま見る機会があり、最終日に9ホールついて回りましたがあまりインパクトはありませんでした。 その日一緒に回っていたのがリッキーバーンズ(USアマチュアチャンピオン)とゲーリーウッドランド(まだ優勝はありませんがタイガーウッズがPGAで一番飛ばせる人と言っていました)。 リッキーバーンズは石川とそんなに飛距離は変わりませんが、ゲーリーウッドランドのドライバーは毎回石川の30~50ヤード先にありました。 アメリカ人の飛ばし屋は半端ではありません。 リビエラの第1ホールは503ヤード、パー5でハンディキャップは17と易しくて、ゲーリーウッドランドはフェアウェイウッド、ミドルアイアンで乗っていきますが、殆どのプロはドライバーとロングアイアンです。 この時、石川はドライバーを打ち右手前のバンカーに入れました。 私は少し遠くの位置で携帯写真を撮りましたが(本当はいけませんし、今週のトーナメントでも問題になり昨日も50台ほど没収されたようです)、私の横に石川のトレーナーらしき人がいて叱られました。 本当にすみませんでした。 
リビエラ1
リビエラ1B

LPGAはショップライト(スーパーマーケット)のトーナメントで宮里美香が上位にいますが2日目、3日目とスコアを落としていきあまり勝てないようです。  本当に日本の選手も海外で活躍してほしいです。 私はあまり団体競技には興味がありませんので野球、フットボール、バスケットボール、サッカーなど殆ど見ることはありません。 以前テキサス州のアーリントンに10年ほど住んでいてダルビッシュがいるテキサスレンジャーの球場も近かったですが1回も行ったことはありませんでした。 仕事では米国の流通コンサルタント&コーディネーターをやっていますので、仕事の関係でベースボールやバスケットボールなどの観戦はしますが、趣味はゴルフのみでゴルフ三昧の生活です。 

フーターズ日本上陸

企業名: フーターズ
本部所在地: ジョージア州アトランタ市
年商: 10億ドル(1,000億円@100円)これは2006年、400店舗時点での推定年商
店舗数: 460店舗(全米44州)直営とフランチャイズ

フーターズ


1983年にフロリダ州クリアウォーターで創業したカジュアルダイニング・チェーンで、全米44州に460店舗と海外27か国に出店している。 既に日本には上陸し、2010年10月に1号店を赤坂にオープン、今年の6月4日に2号店の銀座店をオープン予定。
手羽先とハンバーなどのアメリカ居酒屋風料理を中心にサービスしているが、ウェイトレスはフーターズ・ガールと呼ばれ、チアリーダーの恰好をしているのが特徴だ。
(下はウィキペディア・ジャパンの説明)
フーターズは、店舗で働く「フーターズ・ガール」を見た男性客がフクロウのように目をキョロキョロさせることから、この名前がついている(フクロウの「ホー、ホー」という鳴き声を英語で「Hoot, hoot」と表記するためであるが、「フーターズ」には「女性の胸」という意味もある)。

私が初めてフーターズに入店したのはフロリダのオーランドだったかタンパだったか記憶にないが、ウェイトレスの強烈なイメージが残っている。 また壁には有名がスポーツ選手の入店写真が貼ってあったりした。 今週はオハイオ州コロンバス市でジャックニコラウスのゴルフトーナメントが開催中で石川遼も出場しているが、そのジャックニコラウスがフーターズ・ガールズと映っていたような記憶もある。 全米展開し始め、店舗数を増やしてからは人種問題や、盗撮問題、男女差別問題と話題には事欠かないが、非常に楽しいレストランでウェイトレスとの写真撮影や会話が非常に楽しい。
今でこそ女性の質は落ちてきたが、全米展開前は唖然とするような女性ばかりだったのを覚えている。
HOOTERS(OOは大きな胸をスラングで意味している)、今言ったように現在の基準は店舗数が増えてフーターズ・ガール全員がその大きいレベルだとは言いにくくなってきた。

マルチユニット価格戦略

EDLP(エブリデーロープライス)毎日低価格、ウォルマートが成長してくるなか価格戦略が注目された。 ウォルマートにおされたフードもノンフードも自分たちの価格戦略に疑問を持ち、多くの有名企業がEDLP戦略に変更していった。
小売業界トップだったシアーズも全店舗48時間閉鎖して、マンスリーセール(月間セール)からEDLPに変更した。
結局、各業界には歴史と消費者慣習のようなものがあり歴史の長い企業が急に価格戦略を変更してもタイミングが悪ければ失敗してしまう。 シアーズの崩壊も価格戦略変更が要因の一つでもあります。
ディスカウント業界、小売業界トップのウォルマートも、ホームセンター業界トップのホームデポもEDLPを掲げ躍進してきました。 スーパーマーケット業界は長年ハイロー(HI-LO)価格戦略を使い、ダブルクーポンやトリプルクーポンで長年やってきましたが、最近はマルチユニット価格戦略に切り替え、ウォルマートのEDLP(1個何ドル)と競争しています。

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ウォルマートの仕入数量と仕入価格を考えてみると大手メーカー1社を丸呑みしてしまう規模ですので、中小や大型チェーンと言ってもウォルマートと値段を合わせて価格競争しますと同じ利益率が取れなくなります。 その競争を長く継続すると赤字となり業績を落とすこととなります。
そこで取り入れられて現在はスーパーだけでなく、外食産業もドラッグストア業界も、オートパーツ、多くの小売業界で使用されているのがマルチユニット価格戦略です。

1.マルチユニット価格戦略
1個$1
3個$3
2個$4
3個$5
10個$10

2.個数限定価格戦略

1人12個限定
リミット6
マストバイ4(MUST BUY)最低4購入

3.サジェスティブセリング(提案販売)価格戦略
冷蔵庫に10個買って入れましょう
12個買っておけば直ぐに無くならないですよ

ただそれだけの事なのですが、1998年のマーケッティング業界誌調査&研究で、消費者の購買意欲を高め2倍の購入を促すという結果が発表されました。

コーネル大学のレポートでも、1個当たりの最低価格を小さくすることによって購買意欲を高め、高い数字提案で買い上げ点数を上昇させる。

結果、$10 FOR 10 などのように、 10個$10と言う意味はEDLPでは1個$1と価格設定すればいい事ですが、マルチユニット価格戦略では10個10ドルと表示することで(1個1ドルで買うこともできます)、消費者の意識内で買上げ点数が増すこととなり、売上、利益率が向上されます。
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